白い光がみえる
いや その空は曇っていたのか
恵みの雨が降りそそいでいたのか
高く底にぬける青があったのか
昨夜のことなのにわたしは覚えていない
でも 曖昧なその破片を
わたしの中にだけある幻を
せめてもの抗いに 紡いでみる
彼の薬指を
わたしの指が一瞬だけ掴まえる
いつも 彼が垣間見せた優しさそのもので
そう 窓が あって
そこからわたしは身をのりだして
躊躇いがちに あの、と声をかけたあと、
彼にこう叫んでいた
“ありがとう。伝わらないかもしれないけどね、ありがとう。”
彼は背を向けたまま振り向かず
左手をすこしあげて返事をして 歩いていく
窓のまっすぐ先 光のもとに
まっしろい光のもとに
砂漠色のジャケットに
ウエスタンブーツ
赤い手袋
その仕草
その 光の 先が
彼を待つすべての人々の場所へ
繋がっていますように。
わたしなりの その言葉が
わたしが最も憎いと思っていたその言葉が
最期に わたしの言葉として伝えられたことを
嬉しく思います。
元気でね。
ありがとう。
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もうずっと前の夜の夢より。
TPPのこと考えすぎて四六時中うなされてたある日、なぜかレボリューションの彼が夢に現れた時の詩です。
そのままです。ちょっとビビりました。あんまりリアルだったもんで…(FOX ENGINE効果？)。
なんか でも 次の日 毎日悩んでたのが嘘みたいにケロッとしてたのはよく覚えてます。
……オセロット教かよ。
現代では なんとなく「ありがとう」って言葉が乱用されてる気がしていて
歌詞とかでも なんかとりあえずありがとうって言っときゃいいみたいな、
どうしても私はそんな風に感じるから 今 そこらへんに溢れかえってる「ありがとう」は あんまり好きじゃない。
でもどうしても 言葉で伝えたい時ってある。
と、思う。
そういえばこの詩は 野島一人を4冊ぶっ通しで読んでたころのやつだ…。
さすがに野島一人4冊効果はすんごい!!!!!!!!!(CV:杉田智一)
でも 未だ幻の痛みでしかなかったその空白は、
やがて私たちの物語となる。
私たちの 血となり肉となり 意志をもってそれらを伝えていく。
………はず。
ではみなさん よいお年を!!!!!!!! （訳：私にクリスマスはない!!!!!!!!!!）
長谷
液「クリスマスだと？邪魔だ、潰せ」
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